ジャスティン・ビーバーの祈り、ムーブメント

Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)

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カナダ出身のアーティスト、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、12歳のときにYouTubeに投稿された曲が話題となり、14歳でメジャーデビュー。デビューアルバムは大ヒットを記録し、プラチナ、ゴールド・ディスクを次々と獲得。瞬く間にポップスターとなった。2015年にはグラミー賞を獲得している。いまでは、世界中で知らない人のほうが少ないかもしれない。

2015年にリリースされたアルバム「Purpose」以降、ポップスターという枠を飛びこえ、真のアーティストとして歌唱力、パフォーマンスを見せてくれている。また、ジャスティン・ビーバーは熱心なキリスト教徒としても有名で、教会に通い、聖書も愛読しているようだ。

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「One Love Manchester」

最初に印象に残ったパフォーマンスは、2017年、イギリス・マンチェスターで起きた爆破テロを受けて、行われた慈善コンサート「One Love Manchester」だ。アコースティックギター1本を持ってステージに現れたジャスティン・ビーバーは、「LoveYourself」、「Cold Water」の2曲を披露した。爆破テロで被害にあった方達、その家族、観客へ敬意を表し、メッセージを送っていた。

ジャスティン・ビーバーは、まずこのコンサートに招いてもらえたことに感謝を述べ、観客に向けて


あなたたちはとても勇敢です。私たちが今夜行っていることはとても素晴らしいこと
愛が必ず勝つということに同意して頂けますか?

悪は悪をもって戦うよりも、善をもって悪と戦う方が良いのではないか…
皆さんもそう思いませんか?

と観客へ投げかけた。そして、曲の演奏が始まった。

1曲目の終盤に差しかかってきたとき、ジャスティン・ビーバーは片手を上げて観客に手を上げるように促す、そして始まったのが、「LOVE!LOVE!LOVE!」の大合唱だった。


私は希望を手放さない。私は愛を手放すことはありません。
私は神を手放すつもりはありません。
闇の中にも神はいる。神は悪の中にあっても善である。

世界で何が起こっていても、神はその中にいる。神はあなたを愛し、
あなたのためにここにいます。

最後は涙を堪えながら、観客へ感謝と敬意を伝えた。「One Love Manchester」でのジャスティン・ビーバーのライブは、派手な演出はなく、ギター1本で最初から最後まで大観衆を魅了した。映像でしか見れなかったが、素晴らしいライブだった。

「One Love Manchester」でのライブの他に、BBCRadio「Live Lounge」での動画も良かった。トレイシー・チャップマンの名曲「Fast Car」をカバーしていて、「Fast Car」のフル演奏ではないけども、フルで聴いてみたいと思わせる。

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ジャスティン・ビーバーの言葉からは、常に一貫したメッセージを感じる。その根底には、クリスチャンであることと、聖書が関係していると思う。ただ、世界中の人たちに愛されているジャスティン・ビーバーの言葉は、宗教的なことにかかわらず、人々の心にしっかり受け取れるメッセージだ。

目的、意味、決意

2017年のアルバムに収録された曲「Purpose」では、自分のベストを尽くすことが大切であると繰り返し言っている。間違っていたり、弱音を吐いたり、最良な判断でないこともあるけれど、ベストを尽くして全力を出すことが大切であると。それは、信仰に関係なく、みんなが理解できることだ。ジャスティン・ビーバーのように、すべてを手に入れたアーティストでさえ、どんなときでも全力でベスト(最善)を尽くすことが大切だと教えてくれている。

Martin Luther King, Jr. / Freedom.

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最新アルバム「Justice」には、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の説教「MLK Interlude」が収録されている。1960年代に人種差別の撤廃を求めて活動したキング牧師。真実や正義のために立ち上がらないで、人生に生きる意味があるのかと説く。批判や仕事、名声を失うことに恐れて行動しないことは死んでいるのと一緒だと。「MLK Interlude」から聴こえてくるのは、「Die」という強烈な言葉だ。今のアメリカの人種差別問題や分断を見ていると歴史は繰り返されてるようにも見える。

アルバム「Justice」とほぼ同じ時期にリリースされたのがEP「Freedom.」だ。このEPに収録された曲(全6曲)は、ジャスティン・ビーバーの神への祈りのようにも聴こえてくる。なかでも「We’re In This Together」や「Afraid to Say」は、家族や平和に対しての祈りや祝福、どんなにつらい状況、苦しいときでも神様が見ていること、そして、すべてはうまくいくことを伝えてくれている。聖書の詩篇(139:13-16)も引用されている。

日本にとっての神様

日本(日本人)にとって、キリスト教の信仰をもっていなければ、神への祈りというものは理解しづらいかもしれない。だけど、日本には昔から、海や山の神様、水や火の神様、その土地(地域)の神様そして祖先がいる。そこから神様について解釈してもいいと思うし、家族や平和に対しての思いは、日本でも同じだ。日本や世界の神話には、なぜか共通する部分もあり、つながりをもっているのではないかと思うことさえある。

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ジャスティン・ビーバーの伝えてくる言葉、歌は心に響き、勇気ももらえる。宗教というバッググラウンドが違っていても、世界中で愛されている理由があり、素晴らしい音楽を届けてくれていることに変わりはない。これからも、アーティスト、ジャスティン・ビーバーの活躍を追いかけていきたい。

最後に、チャンス・ザ・ラッパーとのコラボ曲「HOLY」。Saturday Night Liveでのライブでは、ジャスティン・ビーバーが曲の最後に、感極まってうずくまっていたのが、印象に残った。その「HOLY」を聴きたい。

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